内容説明
変わるロシア。変わらないロシア。未曾有の経済危機をへて新興国へと成長したロシア経済を、独自のガバナンスの重要性に着目して解明、移行経済におけるインフォーマルな国家・企業間関係の決定的意味を捉え、ロシア型資本主義の特質に迫る。
目次
ロシア型資本主義への道
第1部 経済の体制転換とロシア企業の発展(ロシア企業の成立過程と成長条件;ロシア経済のインフォーマル・メカニズム)
第2部 市場経済化政策とロシアの資本主義化(計画経済から市場経済へ―新たな企業家の生成と企業グループの誕生;ロシア新興財閥の成長―エリツィン時代)
第3部 ロシア型国家資本主義の台頭(進む戦略的分野の国家主導;ロシア新興財閥の変容―プーチン時代;経済の国家関与強化と企業システムの発展)
変わるロシア、変わらないロシア
著者等紹介
安達祐子[アダチユウコ]
1996年ジョンズホプキンズ大学国際問題高等研究大学院(SAIS)修士課程修了、国際通貨基金(IMF)勤務ののち、ロンドン大学大学院で博士課程修了(Ph.D)。現在、上智大学外国語学部・大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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