内容説明
栄光と失敗、論理と閃きのダイナミクス。量子力学と相対論という二つの革命から始まった「物理学の世紀」を一望する名著、待望の邦訳。
目次
第1部 地固めから革命へ(世紀末の物理学―揺らぐ世界像;物理学の世界;気体中の放電と、それに続いたもの;原子構造;量子論のゆるやかな出現;低温物理学;アインシュタインの相対論と、ほかの人々の相対論;失敗に終わった革命;産業と戦争における物理学)
第2部 革命から地固めへ(ヴァイマル共和国における科学と政治;量子跳躍;原子物理学の興隆;二つの粒子から多くの粒子へ;量子力学の哲学的含意;エディントンの夢、その他の異端)
著者等紹介
岡本拓司[オカモトタクジ]
1989年東京大学理学部物理学科卒業。1994年東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専攻単位取得退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授、東京大学博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
59
理論や物理学の発展の話ではなく物理学がどのように学問的に確立されてきたかを系統だてて説明しているものです。ですから物理学の体系を知るということではなく、物理学の理論がどのような形で歴史的に普及してきているのかなどを文章で説明しています。図解や式が出てくると思いきやほとんど出てきません。そういう意味では読みやすいのですが何か肩透かしを食わされた感じがします。2015/08/22
34
12
20世紀の物理学史そのものがおもしろいのか、この本がおもしろいのかと言われたら困惑するが、とにかくおもしろい本。2017/07/01
デコボコ
5
素晴らしい。とくに物理学でご飯を食べていこうとする人にとっては必読では2017/10/26