内容説明
マンジュ(満洲)人が支配する大帝国はいかにして生れたのか。国家=軍事システムたる「八旗制」を軸に大清帝国の構造を満漢文史料から実証的に解明、その帝国形成を中央ユーラシア世界と近世世界の交点に位置づけることで、新たな世界史像を描き出す。
目次
第1部 清初八旗の形成と構造(八旗制下のマンジュ氏族;八旗旗王制の構造;清初侍衛考―マンジュ=大清グルンの親衛・側近集団;ホンタイジ政権論覚書―マンジュのハンから大清国皇帝へ;中央ユーラシア国家としての大清帝国)
第2部 「近世」世界のなかの大清帝国(大清帝国の形成とユーラシア東方;「華夷雑居」と「マンジュ化」の諸相;大清帝国形成の歴史的位置;近世ユーラシアのなかの大清帝国―オスマン、サファヴィー、ムガル、そして“アイシン=ギョロ朝”)
著者等紹介
杉山清彦[スギヤマキヨヒコ]
1972(昭和47)年香川県に生れ、兵庫県で過す。1995(平成7)年大阪大学文学部卒業。2000(平成12)年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。大阪大学文学研究科助手、駒澤大学文学部准教授などを経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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