内容説明
世界史において中央ユーラシア世界が果たした巨大な役割を明らかにすることで、歴史像を刷新。東西ウイグルの興亡から、商業ネットワークと交易品、マニ教・仏教の展開まで、現地の多様な出土文書・碑文や美術・考古資料に基づき、漢文史料などを相対化、激動の時代を描く集大成の書。
目次
第1篇 東ウイグル・唐・吐蕃鼎立時代篇(ウイグルから見た安史の乱;チベット語史料中に現われる北方民族―DRU‐GUとHOR ほか)
第2篇 西ウイグル・敦煌王国・河西ウイグル時代篇(ウイグルの西遷について;ウイグルと敦煌 ほか)
第3篇 シルクロード篇(唐代における胡と仏教的世界地理;シルクロードのウイグル商人―ソグド商人とオルトク商人のあいだ ほか)
第4篇 マニ教・仏教史篇(東ウイグル帝国マニ教史の新展開;西ウイグル王国時代のマニ教隆盛―マニ教寺院経営の実態 ほか)
著者等紹介
森安孝夫[モリヤスタカオ]
1948年福井県に生まれる。1972年東京大学文学部東洋史学科卒業。1981年東京大学大学院人文科学研究科博士課程東洋史学専攻単位取得退学。金沢大学助教授、大阪大学教授などを経て、近畿大学国際人文科学研究所教授。(財)東洋文庫客員研究員、大阪大学名誉教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。