宗主権の世界史―東西アジアの近代と翻訳概念

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  • サイズ A5判/ページ数 399p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815807870
  • NDC分類 220
  • Cコード C3022

内容説明

現代の国際秩序を問い直す。「宗主権」とは何か。西洋人が多用したこの不可思議な概念の背後に歴史的大転換を読み解くことによって、西方・東方の多元的な文化圏を統合したオスマン帝国と清朝の「普遍性」の解体をはじめて包括的に捉え、現在までつづく世界秩序の形成過程を解明した画期的著作。

目次

第1部 オスマン秩序体系の転換と西洋(オスマン帝国における附庸国と「宗主権」の出現―ワラキアとモルドヴァを例として;主権と宗主権のあいだ―近代オスマンの国制と外交)
第2部 西方から東アジアへ(宗主権と国際法と翻訳―「東方問題」から「朝鮮問題」へ;東西の君主号と秩序観念;ロシアの東方進出と東アジア―対露境界問題をめぐる清朝と日本)
第3部 近代日本と翻訳概念(Diplomacyから外交へ―明治日本の「外交」観;日清開戦前後の日本外交と清韓宗属関係)
第4部 翻訳概念と東アジアの変貌(モンゴル「独立」をめぐる翻訳概念―自治か、独立か;チベットの政治的地位とシムラ会議―翻訳概念の検討を中心に)
第5部 東西新秩序のゆくえ(中国における「領土」概念の形成;宗主権と正教会―世界総主教座の近代とオスマン・ギリシア人の歴史叙述)

著者等紹介

岡本隆司[オカモトタカシ]
1965年京都市に生まれる。現在、京都府立大学文学部准教授。著書『近代中国と海関』(名古屋大学出版会、1999年、大平正芳記念賞)『属国と自主のあいだ』(名古屋大学出版会、2004年、サントリー学芸賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

17
東西アジア在来の"普遍性の重層"の概念「宗主権」に着眼し、オスマン帝国と清朝のもつ秩序体系を研究。オスマン帝国での「宗主権」概念の生成とその変容、東アジアへの伝播、翻訳作業における外交での主権・宗主権をめぐる争いの記録などを細部に渡り検証している。本書から感じられるのは、従来の国民国家の枠組みで語られる西欧中心主義の世界史に一石を投じようという思い。「おわりに」で編者が東洋史学家としての挟持を熱く述べているのが印象に残る。この思いが、後の名作『中国の誕生』を生み出す原動力となったと推察する。2019/03/19

さとうしん

4
宗主権・主権・外交・属国・独立…… 近代のアジア諸国はこれらの概念をどう飲み込んでいったのか。「東方問題」などオスマン帝国での事例が日本を含む東アジア諸地域での先例となっているということで、オスマン帝国の話によって東アジアの話をサンドするという構成。門外漢にとってはオスマン帝国がムスリムの頂点に立つとともに、モンゴルの大ハーン、東ローマ帝国の後継者を体現する存在であり、これらが19世紀以後剥ぎ取られていったという視点が目新しい。2015/01/05

(ま)

0
東方問題で登場したSuzaraiintyの東アジアへの強制・解釈2019/01/08

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