無意識という物語―近代日本と「心」の行方

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無意識という物語―近代日本と「心」の行方

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  • サイズ A5判/ページ数 261,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815807726
  • NDC分類 140.21
  • Cコード C3011

出版社内容情報

民俗的な霊魂観と近代的な心身観がせめぎあう転換期を捉え、「無意識」が紡ぎ出したさまざまな物語をあとづける「心」の文化史。

内容説明

重なりあうる科学とフィクション。フロイト精神分析や「無意識」の受容は、日本における「心」の認識をどのように変化させたのか。民俗的な霊魂観と近代的な心身観がせめぎあう転換期を捉え、催眠術の流行や文学における表象をも取り上げつつ、「無意識」が紡ぎ出した物語をあとづける「心」の文化史。

目次

第1部 「無意識」の時代(「霊」から「無意識」へ;意識の底には何があるのか―催眠術・霊術の言説戦略―;超感覚の行方―催眠術・千里眼・テレパシー―;変容する夢;「心理研究」とフロイト精神分析)
第2部 芥川龍之介と大正期の「無意識」(消された「フロイド」―「死後」をめぐる疑念―;夢を書く―「奇怪な再会」まで―;「無意識」という物語―「海のほとり」を中心に―;最後の夢小説―「夢」と「人を殺したかしら?」と―;メーテルリンクの季節―芥川と武者小路実篤のあいだ;怪異と神経―「妖婆」という場所;さまよえるドッペルゲンガー―「二つの手紙」と探偵小説;「無意識」の行方―芥川から探偵小説へ)

著者等紹介

一柳廣孝[イチヤナギヒロタカ]
1959年和歌山県に生まれる。1983年南山大学文学部卒業。1989年名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。名古屋経済大学専任講師などを経て、横浜国立大学教育人間科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ハチアカデミー

16
新たな「心」の認知システムとして「無意識」を捉え、19~20C初頭の日本に於ける「心」イメージの変容を探る。近代が切り捨てた「不気味なもの」、人間の内面に宿る矛盾や不条理さ、理性では押さえつけられないもの(魂、精神)を、近代オカルティズムが掬い上げ、やがて精神医学における学術的根拠を持った「無意識」が肯定した、という前半の論考からは、当時のジャーナル/学問における「人の内面」観の変遷を追うことができる。後半は芥川を中心に、文学を「作者の「無意識」の産物」として考察。芥川の主に晩年の作品を探る。2014/07/09

きつね

12
「心」をめぐる言説について、心理学や精神分析などの「学」が「超常現象」などを触媒にしつつやがて切りはなしていく過程が論じられる。小保方問題で久しぶりに話題にでた「千里眼事件」もその一例(『リング』の元ネタといったほうが有名か)。しかし、人々の「心」への関心が科学的に専門化された「学」的言説のみで満たされるわけではなく、そうした残余はときに「霊」言説として、ときに「神経病」言説として、あるいは「宗教」としてよみがえる。「無意識」何かを通して語りかける構造を意識的に変奏した芥川の作品を読解する第二部も面白い。2014/08/05

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