出版社内容情報
植民地に生まれ地中海を跨いで活躍した 『異邦人』 の作家は、なぜ、いかにして歴史に抗ったのか。「植民地主義者」 との断罪を超え、現代にカミュを甦らせる。
内容説明
植民地に生まれ地中海を跨いで活躍した『異邦人』の作家は、なぜ、いかにして歴史に抗ったのか。『最初の人間』に至る小説創造と、アルジェリア時代や戦中・戦後に展開された政治的・哲学的思索を合わせ捉えることで、歴史と非‐歴史の境界で思考し続けたカミュの軌跡を鮮やかに照らし出す。
目次
境界の作家カミュ
第1部 カミュの政治的思索と非‐歴史性のモラル
第2部 歴史の不在と小説創造の問題
第3部 歴史への参入
第4部 歴史と忘却―反歴史小説としての『最初の人間』
無垢性の回復に向けて
著者等紹介
千々岩靖子[チジイワヤスコ]
1973年生。1998年国際基督教大学教養学部卒業。2002年パリ第三大学DEA課程修了。2007年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。現在、青山学院大学・東京女子大学他非常勤講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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