内容説明
「長い19世紀」に確立し、今日の世界をも決定づける中道自由主義のインパクトと、それに対抗する反システム運動の勃興を詳述、近代世界システムにおける自由主義国家の成立とその広範な影響を初めてとらえ、19世紀史を書き換える。著者のライフワークにして最高傑作、待望の新刊。
目次
序章 『近代世界システム』全巻の構成
第1章 イデオロギーとしての中道自由主義
第2章 自由主義国家の建設―一八一五年から一八三〇年まで
第3章 自由主義国家と階級闘争―一八三〇年から一八七五年まで
第4章 自由主義国家の市民
第5章 社会科学としての自由主義
第6章 再論
著者等紹介
ウォーラーステイン,I.[ウォーラーステイン,I.] [Wallerstein,Immanuel]
1930年ニューヨーク生まれ。アメリカの社会学者。研究対象としていた現代アフリカの状況から、「低開発」の歴史的生成過程に関心をもち、従属理論に接近した。他方では、ブローデルを中心とするフランス・アナール学派の歴史認識、とくに「世界経済」の着想に啓発され、「一体化した現代世界」の歴史的形成過程を分析、歴史学や社会科学一般に絶大な影響を与えている。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の「経済・史的システム・文明研究のためのフェルナン・ブローデル・センター」長(1976‐99年)、国際社会学会会長(1994‐98年)などをつとめた
川北稔[カワキタミノル]
1940年大阪市生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学大学院文学研究科教授、名古屋外国語大学教授、京都産業大学教授などを経て、佛教大学教授、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅん
roughfractus02
gontoshi
竹香庵
rinv0925