内容説明
性の政治性を問題化することをフェミニズム批評と共有しながらも、思想の道具化を排し、語り書く男性そして女性の、種々の葛藤を内包した声や身体を文学テクストに奪還する。
目次
性が語る
第1部 ジェンダー化する近代―性の非対称(1)
第2部 日本という身体―ハーンと萩原朔太郎
第3部 植民地主義と声、あるいは書くこと―知里幸恵と李箱
第4部 性的身体としての語り―谷崎潤一郎
第5部 女の声を盗む―太宰治
第6部 女が書く/男が書く―性の非対称(2)
第7部 現代詩と女の身体―伊藤比呂美
著者等紹介
坪井秀人[ツボイヒデト]
1959年名古屋市に生まれる。1987年名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学。金沢美術工芸大学助教授等を経て、名古屋大学大学院文学研究科教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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