内容説明
アメリカ独立の知的源泉。フランクリンからジェファスンにいたる「アメリカ建国の父たち」に焦点を合わせ、大西洋を越えた思想的交流を跡づけることによって、「アメリカ啓蒙」の実像を明らかにした労作。「スコティッシュ・モーメント」はアメリカにいかなる影響を及ぼしたのか。
目次
スコティッシュ・モーメント―思想の伝播、変容、転回
第1部 フランクリンとアメリカ啓蒙(啓蒙思想家としてのフランクリン;ロンドン時代のフランクリン;イングランドからカレドニアへ―フランクリンの旅;フランクリンとスコットランド啓蒙;アメリカ独立革命とフランクリン―大ブリテン-アメリカ史における忠誠と反逆;老骨に鞭打って―晩年のフランクリン)
第2部 アメリカ啓蒙の群像(辺境の啓蒙―スコットランド啓蒙とアメリカ啓蒙;ウィザスプーンの道徳哲学―スコットランド啓蒙のアメリカへの波及;ジョン・アダムズとジェイムズ・ウィルスンの統一国家論;独立革命とトマス・ペインの共和国像―祖国の創生;アメリカ国民の鍛造―ベンジャミン・ラッシュとノア・ウェブスター;アメリカ独立と二つの国家デザイン―フェデラリストと反フェデラリスト;商業共和国か農業共和国か―ジェファソンとハミルトン;人類の統一性の思想―サミュエル・スタナップ・スミス;学問の国、ロマンスの国と未来の国―独立以後の関係とアメリカ国民の形成)
アメリカ啓蒙―遺産と課題
著者等紹介
田中秀夫[タナカヒデオ]
1949年滋賀県に生まれる。1978年京都大学大学院経済学研究科単位取得。甲南大学経済学部教授、京都大学経済学部教授等を経て、京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。