内容説明
長い歴史と多様なる姿をもち、「聖なるもの」を独特のかたちで表現するチベット美術。その強烈な原色の世界を、学際的視野から包括的に捉え、アジアの仏教美術と文化史のなかに位置づけた画期的労作。未発表作品を含むカラー写真を中心に多数の貴重図版を掲載。
目次
第1部(チベットの地理と歴史;チベットの仏教美術概観 ほか)
第2部(ラダック地方アルチ寺三層堂のマンダラ;ペンコル・チョルテン第五層の金剛界マンダラ)
第3部(マンダラ儀軌集成書『ヴァジュラーヴァリー』;ゴル寺の「ヴァジュラーヴァリー・マンダラ集」とその周辺 ほか)
第4部(集会樹に見られる宗教実践とイメージ;「五百尊図像集」に関する基本的問題 ほか)
著者等紹介
森雅秀[モリマサヒデ]
1962年生。1990年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程退学。1997年ロンドン大学大学院SOASよりPh.D.。名古屋大学文学部助手など経て、金沢大学人間社会研究域教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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