出版社内容情報
第33回サントリー学芸賞受賞
第9回パピルス賞受賞
内容説明
国家による最初の本格的な科学研究機関であるパリ王立科学アカデミーが、科学活動の文化的・社会的基盤を形成する一方、啓蒙のフィロゾーフの参入によって統治のための科学へと踏み込んでいく過程を、初めて本格的に解明。科学史・社会史・思想史を横断する力作。
目次
「アカデミーの時代」と科学の制度化
第1部 十八世紀前半までのパリ王立科学アカデミー(学者の社会的地位とアカデミー構想;「有用な科学」の追求と十八世紀前半における一定の達成;「科学の共和国」と外界に対する距離感)
第2部 啓蒙のフィロゾーフ達と問い直される科学の「有用性」(再定義される科学の「有用性」;政治改革と「科学の共和国」)
第3部 統治のための科学とコンドルセのユートピア(一七八〇年代における「エコノミー」研究主題群の展開;コンドルセの社会数学と科学アカデミーの改革;フランス革命と科学のユートピア ほか)
著者等紹介
隠岐さや香[オキサヤカ]
1975年東京都に生まれる。1998年東京大学教養学部教養学科卒業。2002年パリ社会科学高等研究院D.E.A.取得。2008年東京大学大学院博士号(学術)取得。現在、広島大学大学院総合科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。