内容説明
遊牧国家とオアシス国家の共生関係の上にあった秩序を取り込みながら唐帝国がユーラシア東部に構築した交通・交易体制を解明。ソグド商人らの活動に着目しつつ駅伝や通行証制度、モノやカネの流通を考察する。「シルクロード」像の背後にある交易隆盛の実相を明らかにする渾身作。
目次
第1部 トルコ系遊牧国家とオアシス国家(トルコ系遊牧国家の成立と交通システム;オアシス国家・遊牧国家とソグド人;オアシス国家の接待事業と財政基盤)
第2部 唐帝国とユーラシア東部の交通体制(唐代公用交通システムの構造;唐代河西以西の交通制度)
第3部 唐帝国と胡漢商人の移動・交易(唐帝国と胡漢の商人;唐の通過公証制度と公・私用交通;唐の河西以西への軍物輸送と商人;唐の支配と交易・経済環境の変動)
著者等紹介
荒川正晴[アラカワマサハル]
1955年生。1986年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、大阪大学大学院文学研究科教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。