内容説明
文芸から政治論・教育論・家族論・宇宙論にわたる、ルネサンスの多彩な思想は、ヨーロッパ文化そして近代世界の血肉となって今なお息づいている。古典の教養を通して新たな市民のあり方を模索したイタリア人文主義思潮の精髄を集めた空前の選集。
目次
解説 イタリア・ルネサンス人文主義
イタリア誹謗者論駁(フランチェスコ・ペトラルカ)
僭主論(コルッチョ・サルターティ)
ピエトロ・パオロ・イストリアーノに献じられた対話篇、ナンニ・デッリ・ストロッツィに捧げた追悼演説(レオナルド・ブルーニ)
パウルス(ピエル・パオロ・ヴェルジェーリオ)
貪欲論(ポッジョ・ブラッチョリーニ)
イタリア案内(抄)(フラーヴィオ・ビオンド)
フランチェスコ・ペトラルカの生涯、ジョヴァンニ・ボッカッチョの生涯(ジャンノッツォ・マネッティ)
文学研究の利益と損失(レオン・バッティスタ・アルベルティ)
快楽論(第一巻)(ロレンツォ・ヴァッラ)
覚え書(第一巻)(ピウス二世)
市民生活論(第二巻)(マッテオ・パルミエーリ)
アダムとエヴァの罪の同等性あるいは非同等性について(イゾッタ・ノガローラ)
カマルドリ論議(第一巻)(クリストーフォロ・ディ・バルトロメーオ・ランディーノ)
アエギディウス(ジョヴァンニ・ジョヴィアーノ・ポンターノ)
教授と学問の順序(バッティスタ・グアリーノ)
アンブラ謝肉祭の歌(ロレンツォ・デ・メディチ)
ジュリアーノ・デ・メディチ殿の馬上槍試合に捧げるスタンツェ(アンジェロ・ポリツィアーノ)
アルカディア(抄)(ヤーコポ・サンナザーロ)
アゾラーニ(第一巻)(ピエトロ・ベンボ)
ガラテーオ(ジョヴァンニ・デッラ・カーサ)
著者等紹介
池上俊一[イケガミシュンイチ]
1956年愛知県豊橋市に生まれる。1983年東京大学大学院人文科学研究科(西洋史学専攻)博士課程中退。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。