内容説明
家畜化の過程で動物と人に何が起きたのか。アジア全域での永年にわたる実地調査を軸に、農学だけでなく考古学・人類学などの知見も盛り込み、家畜の系譜の全体像を体系的に記述した、世界に類を見ない書。
目次
第1部 家畜化と家畜(家畜とはなにか?在来家畜とは?;動物家畜化に至る要因;野生動物と家畜とをつなぐもの;家畜化による生物学的変化;近現代における新家畜造成;比喩としての家畜・家畜化)
第2部 家畜種各論(ウシ―多源的家畜化;スイギュウ―2大系統の起源と地域分化;ウマ―日本在来馬の由来;ブタ―多源的家畜化と系統・地域分化;ヒツジ―アジア在来羊の系統;ヤギ―東アジアの在来ヤギ;イヌ―日本とアジアの犬種の系統;ネコ―東アジアのferal cats;ニワトリ―原種から家禽へ;アヒル―東アジアにおける家禽化と品種分化;ウズラ―家禽かの歴史と現状;ジャコウネズミ―実験動物(スンクス)の創成)