出版社内容情報
これまでのオリエンタリズム論や構造論的アプローチを批判し、「接続」による新たな世界史像を切りひらく。
内容説明
世界規模の出来事が明確に意識されるようになった近世。オリエンタリズム論や構造論的アプローチを批判し、ムガルと西欧の交渉の現場で、人々の思惑と行動が絡み合い事件が展開してゆく「接続」の有り様を丹念に解きほぐす。現在最も注目される歴史家の仕事を凝縮した一冊。
目次
第1章 序論―抑制された摩擦の時代のムガルと西欧
第2章 一五四六‐六五年の西インド洋交易世界―ひとつの政治学的解釈
第3章 ムガル朝治下グジャラートとイベリア世界―一五八〇‐八一年の転換
第4章 一六〇〇年頃のポルトガル人とムガル朝とデカン政治
第5章 スルタン・ブラーキー伝説とインディア領―一六二八‐四〇年
第6章 イギリス東インド会社とムガル朝―サー・トマス・ローの時代とサー・ウィリアム・ノリスの時代
第7章 寺院と政治について―黄金郷としてのティルパティ
著者等紹介
スブラフマニヤム,サンジャイ[スブラフマニヤム,サンジャイ][Subrahmanyam,Sanjay]
1961年生。デリー大学のデリー・スクール・オブ・エコノミクスで博士号を取得後、フランス社会科学高等研究院、オックスフォード大学などの教授を務め、現在、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の教授として活躍中。ポルトガルと南アジアを中心に、広く近世インド洋=ユーラシア史の分野で精力的に研究を展開している
三田昌彦[ミタマサヒコ]
1961年生。1994年名古屋大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、名古屋大学大学院文学研究科助教
太田信宏[オオタノブヒロ]
1969年生。2001年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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OKKO (o▽n)v 終活中
mittsko