内容説明
20世紀とはトイレ水洗化の世紀でもあった。最も身近な生活設備にもたらされた密やかで偉大なイノベーションを、それに携わった人々の思想や行動とモノづくりの関係のなかで捉え、トイレ工業化の視角から日本近代化の歴史を浮かび上がらせた快作。
目次
序章 トイレ「水洗化」の意味するもの
第1章 前史―プラマーの世界から
第2章 もうひとつの前史―近代陶磁器業の展開と大倉父子
第3章 衛生陶器の工業化
第4章 水栓金具の工業化
第5章 戦後住宅産業の発展と衛生設備機器メーカーの誕生
著者等紹介
前田裕子[マエダヒロコ]
愛知県に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。民間研究所、NGO、NPO勤務を経て神戸大学大学院国際協力研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、神戸大学大学院経済学研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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