内容説明
ヨーロッパの制度が宿す“知”をさぐる。共和国、戦争と平和、都市、田園、教養、批評、看護など、私たちの社会を実現するしくみは“イデア”なしには正しく働かない。ヨーロッパの文化に含まれる知を歴史の深みからたどることで、自ら律する力を取り出さんとした知的探究の結晶。
目次
第1章 国家―共和国という言葉に宿るイデアについて
第2章 自由―穏健という言葉の本質について
第3章 外交―戦争と平和のヨーロッパ的性格について
第4章 都市―統一的外観と歴史的文化遺産の保存について
第5章 自然―庭の形が教えることについて
第6章 教養―図書館における書物の置き方と王子の教育について
第7章 批評―人文科学の確実性、あるいは箇条書きに宿るイデアについて
第8章 言語―怪物的身体とモンスターという言葉について
第9章 歓待―病院と看護の仕事について
著者等紹介
多賀茂[タガシゲル]
1957年京都市に生まれる。1989年パリ第4大学ソルボンヌ博士号取得(docteur es lettres)。京都大学文学研究科フランス語フランス文学博士後期課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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