内容説明
現代的な連邦準備制度はどのように生まれたのか。今日的な通貨金融政策への飛躍をもたらした連邦準備制度独立(=アコード)への道程を、ニューディール銀行制度改革とその課題の克服過程をめぐる新史料から捉え直し、現代の金融革新へと帰結するアメリカ固有の銀行制度の歴史的意義を解明、戦後金融政策史に新たな局面を拓いた労作。
目次
序章 大恐慌から戦後通貨金融改革構想へ
第1章 銀行規制の歴史的展開―大恐慌と金融制度改革
第2章 ニューディール金融政策とマネタリズム―ミーンズ、カリー、ホワイト
第3章 金融制度改革と連邦準備政策の限界―ワグナー委員会「全国銀行通貨政策」調査
第4章 銀行監督・検査体制と二元銀行制度―ワグナー委員会アンケート調査の分析
第5章 戦時期における連邦準備制度理事会の改革構想―ワグナー委員会調査から立法化プログラムへ
第6章 戦後対外通貨金融政策と国際通貨金融問題国家諮問会議―ヨーロッパ決済同盟の創設
第7章 「アコード」の成立と金融システムの再編―連邦準備政策の独立性をめぐって
終章 金融グローバル化と銀行構造の変化
著者等紹介
須藤功[ストウイサオ]
1955年長野県に生まれる。1982年横浜国立大学大学院経済学研究科修士課程修了。1985年名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、博士(経済学、名古屋大学)。名古屋大学助手、名古屋工業大学助教授、名古屋市立大学助教授等を経て、明治大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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