内容説明
マキァヴェッリにる古典的共和主義思想の復興に注目することで、「共和国の不安定性」を焦点とする思想史上の一大事件を捉え、イタリアから英米へと及び思想世界の風景を一変させた巨大な波動を、広大な射程と圧倒的な迫力をもって描き出した名著。
目次
第1部 個別性と時間―概念的背景(問題とその様式―(A)経験、慣用、慎慮
問題とその様式―(B)摂理、運命、徳 ほか)
第2部 共和国とその運命―一四九四年から一五三〇年までのフィレンツェの政治思想(ブルーニからサヴォナローラまで―運命、ヴェネツィア、黙示録;メディチ家の復辟―(A)グイッチャルディーニと下級の“都市貴族層”、一五一二‐一五一六年 ほか)
第3部 革命以前の大西洋圏における価値と歴史(イングランド・マキァヴェリズムの問題―内乱以前の市民的意識の様式;共和国のイングランド化―(A)混合政体、聖徒、市民 ほか)
第4部 『マキァヴェリアン・モーメント』をめぐる論争を回顧して(『マキァヴェリアン・モーメント』再訪―歴史とイデオロギーの研究;『マキァヴェリアン・モーメント』をめぐる三十年間の論争―二〇〇三年版(新版)への後書き ほか)
著者等紹介
ポーコック,ジョン・G.A.[ポーコック,ジョンG.A.][Pocock,John G.A.]
1922年生まれ。ジョンズ・ホプキンズ大学名誉教授。ヨーロッパ啓蒙思想史研究、政治思想史研究における巨匠
田中秀夫[タナカヒデオ]
1949年生。京都大学大学院経済学研究科教授
奥田敬[オクダタカシ]
1958年生。甲南大学経済学部教授
森岡邦泰[モリオカクニヤス]
1961年生。大阪商業大学経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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