内容説明
スターという現象はいかにして生まれ、日本の近代とどのように関わったのか。魅力の産出、アイデンティティの流通、消費者の支持のあり方とその変容、イメージと言説とのせめぎあいの中で捉え、時代の社会的・文化的文脈から重層的に描き出した力作。
目次
第1部 初期映画スターダムの成立(スターとしての弁士;妙技のペルソナ/権威のペルソナ―初期映画スターとしての尾上松之助)
第2部 アメリカ映画スターダムの形成(アメリカ映画スターの増殖;アメリカ映画スターと文化介入)
第3部 国産映画スターダムの新展開(国産映画スター・システムの再編;女形から女優へ;日本女優の確立―立花貞二郎から栗島すみ子へ)
第4部 モダン・ガールと映画スター(モダン・ガールとクララ・ボー;敬愛されるモダン・ガール―夏川静江)
著者等紹介
藤木秀朗[フジキヒデアキ]
名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程修了後、ウィスコンシン大学マディソン校コミュニケーション・アーツ学科映画専攻にて、M.A.とPh.D.を取得。名古屋大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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