内容説明
18世紀イタリア演劇界を代表する喜劇作家ゴルドーニが描く、滑稽で愛らしい人間ドラマ。貴族・市民・庶民・外人、あらゆる階層の人々が、ヴェネツィア社会を舞台に縦横無尽の活躍を繰り広げる。時を越えて鮮烈でありつづける傑作の数々を収めた本格的選集。
著者等紹介
ゴルドーニ,カルロ[ゴルドーニ,カルロ][Goldoni,Carlo]
1707年にヴェネツィアで生まれ、ヴェネツィアで数多くの喜劇やオペラ台本を発表し、フランス革命のさ中(1793年)にパリで亡くなった、一八世紀のイタリア演劇界を代表する喜劇作家
齊藤泰弘[サイトウヤスヒロ]
1946年生まれ。1978年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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qurulinter
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勉強になりました、公爵、伯爵、男爵、侯爵、子爵!2010/07/30
arcturus
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シェイクスピアの喜劇を楽しく読める人には推薦できる本。値が張るのが最大の欠点。いい意味でも悪い意味でもあくの強い女性(「宿屋の女主人」のミランドリーナ、「小さな広場」のガスパリーナ、「恋人たち」のエウジェニア、「田舎者たち」のフェリーチェなど)の描写がことのほか印象に残った。正論・屁理屈でもって男たちをやり込める女性の見事な台詞まわしは、弁護士だったゴルドーニの面目躍如かも。巻末の18世紀ヴェネチアの社会階層や風俗についての解説も一読の価値あり。2008/07/07