出版社内容情報
第2回樫山純三賞(平成19年度)受賞
内容説明
アジアやラテンアメリカの経験をふまえ、タイにおける豊富な事例に基づきながら、「進化するファミリービジネス」の論理を明らかにし、グローバル化時代における淘汰・生き残りの分岐点と、今後の行方を示した画期的論考。
目次
ファミリービジネス論の課題と論点
第1部 所有構造と経営体制(後発工業化論―工業化の「担い手」としてのファミリービジネス;創業・発展・事業の継承―220グループ・所有主家族の実証的研究;経営的臨界点―存続、発展、淘汰・生き残りの論理;経営者と経営体制―創業者一族、内部昇進者、外部リクルート者)
第2部 歴史的展開と通貨危機後の再編(ファミリービジネスの歴史的展開―事業基盤、時代環境、政府の政策;証券市場改革とコーポレート・ガバナンス―情報開示ベースの企業淘汰システム;金融制度改革と商業銀行の再編―金融コングロマリットの崩壊)
ポスト・ファミリービジネス論
付録 タイのファミリービジネス所有主家族の資料
著者等紹介
末廣昭[スエヒロアキラ]
1951年鳥取県生まれ。1974年東京大学経済学部卒業。1976年東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学社会科学研究所教授(経済学博士)。著書に、『Capital Accumulation in Thailand 1855‐1985』(ユネスコ東アジア文化研究センター:大平正芳記念賞、日経経済図書文化賞受賞)、『キャッチアップ型工業化論―アジア経済の軌跡と展望』(名古屋大学出版会:アジア・太平洋賞大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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