出版社内容情報
≪2006年度日本ドイツ学会奨励賞受賞≫
内容説明
ダンカンやヴィグマンら舞踊家たちと、ニーチェはじめ文学者たちとの交点で、言語と身体、全体性や聖性をめぐる想像力の爆発的展開を捉え、20世紀に芸術や運動の一大結節点となった「踊る身体」の宇宙論的表象を読み解く。
目次
モデルネの踊る身体―理論的前提
第1部 文学における舞踊表象の類型(カオスの創出と遊戯―ニーチェ;小コスモスの生成―リルケ)
第2部 文学と舞踊の交点(比類なき身体―ホーフマンスタールの舞踊評論;語る身体―メアリー・ヴィグマンの舞踊詩)
第3部 ユダヤ系女性詩人における舞踊表象(遊戯するオリエント―エルゼ・ラスカー=シューラー;絶えざる変身―ゲルトルート・コルマル;壊れたノモスとコスモスの幻影―ネリー・ザックス)
著者等紹介
山口庸子[ヤマグチヨウコ]
1965年生まれ。1995年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。名古屋大学大学院国際言語文化研究科助教授、ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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