内容説明
東アジア世界の変容と武家外交。幕府外交と対外認識のありようを内外の多様な折衝・事件の分析から解明、対朝鮮関係を軸に近世外交と「日本型華夷意識」の諸相を地域・時代・身分差をふまえて精緻化するとともに、近世「竹島一件」を日朝関係の形成過程にはじめて主証的に位置づけた労作。
目次
近世日本の国際秩序と朝鮮観
第1部 大君の外交(「大君」号の歴史的性格;解体期冊封体制下の日朝交渉;未完の朝鮮通信使 ほか)
第2部 「武威」の国(近世における日本と朝鮮の自他認識;近世後期における対外観と「国民」;「鮮人」考 ほか)
第3部 元禄竹島一件考(竹島渡海と鳥取藩;竹島一件の再検討―元禄六~九年の日朝交渉;東平行一件の再評価―元禄九~一二年の日朝交渉 ほか)
著者等紹介
池内敏[イケウチサトシ]
1958年愛媛県に生まれる。1982年京都大学文学部卒業。1991年京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。鳥取大学教養学部講師、助教授などを経て、名古屋大学大学院文学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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