出版社内容情報
『種の起源』に先だつ1844年、一冊の書物がイギリス社会を大きく揺さぶった。ジャーナリストが著したこの驚異的なベストセラーの何が問題だったのか。論争の丹念
な分析を通して、進化論の争点と需要のプロセスを明らかにするとともに、自然神学を
背景に専門領域として確立しつつあった当時の科学のあり方を照射する。
目次:
序 章 1844年:進化論争の勃発
第Ⅰ部 イギリスのラマルク
第1章 ラマルクの進化論
第2章 イギリスのラマルク派とラマルク批判
第Ⅱ部 『痕跡』と『足跡』
第3章 チェンバーズと『痕跡』
第4章 『痕跡』の衝撃
第5章 スコットランド自由教会の科学者たち
第6章 ミラーの地質学
第7章 ミラーの反進化論――『足跡』を中心に
第Ⅲ部 ダーウィン前/後
第8章 オーエンと進化論
第9章 マイヴァートの動物学
第10章 マイヴァートのダーウィニズム批判
終 章 様々な進化論
補 論 明治のチェンバーズ――『科学入門』と『博物新編補遺』をめぐって
内容説明
『種の起原』に先立つ1844年、一冊の書物がイギリス社会を揺さぶった。ジャーナリストによるこのベストセラーの何が問題だったのか。論争の丹念な分析を通して、進化論の争点と受容の過程を示すとともに、自然神学を背景に専門領域として確立しつつあった当時の科学のあり方に迫る。
目次
序章 一八四四年:進化論争の勃発
第1部 イギリスのラマルク(ラマルクの進化論;イギリスのラマルク派とラマルク批判)
第2部 『痕跡』と『足跡』(チェンバーズと『痕跡』;『痕跡』の衝撃;スコットランド自由教会の科学者たち ほか)
第3部 ダーウィン前/後(オーエンと進化論;マイヴァートの動物学;マイヴァートのダーウィニズム批判 ほか)
捕論 明治のチェンバーズ―『科学入門』と『博物新編補遺』をめぐって
著者等紹介
松永俊男[マツナガトシオ]
1939年東京都に生まれる。東京大学理学部生物学科卒業、同大学院修士課程修了。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院修士課程修了。桃山学院大学社会学部教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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