出版社内容情報
際限ない宗教抗争の可能性をどのように抑止しうるのか?従来ほとんど論じられてこなかった宗教論の徹底的解読を軸に、ホッブズにおける近代国家論の誕生を指し示す。自然状態論などの通説的理解を排し、『リヴァイアサン』の新たな全体像に迫る画期的労作。
目次:
序論
第Ⅰ部 『リヴァイアサン』の歴史的コンテクスト
第1章 政治思想家としての出発 1588-1640
第2章 フランス亡命と名声の確立 1640-1651
第3章 論争の時代 1651-1660
第4章 王政復古そして知識人としての使命 1660-1679
第Ⅱ部 『リヴァイアサン』におけるホッブズの思想世界
第1章 ホッブズの人間学と政治学
第2章 社会契約論とキリスト教の政治学
結論