出版社内容情報
シデコブシの花咲く東海の谷間から今日急速に失われつつある里山は、縄文
時代以来人間活動と密接に関わりながら、地域ごとに独自の発展を遂げてき
た。その姿を具体的に捉えることは、学術的観点のみならず今後の里山維持
のためにも必要不可欠である。本書は東海丘陵要素の起源に関する地史的考
察や、原生林と異なる様相を持つ二次林植生の研究、トンボ・ギフチョウな
ど環境指標となり得る生物群の調査を通じ、多様な切り口から里山の全体像
に迫り、その保全に向けた提言を行う。
目次:
序 章 生態学の発展と里山の生態学
内容説明
近年急速に失われつつある里山。本書は、雑木林の成り立ちやその人間との関わり、湿地の成因、トンボやギフチョウなどの環境指標生物を含む多様な観点から里山の全体像に迫り、その保全に向けた提言を行う。
目次
序章 生態学の発展と里山の生態学
第1章 里山の成り立ちと人間の関わり
第2章 東海地方の植生の特色
第3章 里山の生態系と生物群集
第4章 里山の保全に向けて
終章 里山生態系の保全のための提言
著者等紹介
広木詔三[ヒロキショウゾウ]
1944年茨城県に生まれる。1974年東北大学理学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学大学院人間情報学研究科教授、理学博士。主な研究領域:火山植生の遷移、ブナ科植物の生態、湧水湿地の成因
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