出版社内容情報
分析的テクスト解釈と厳密な思想史的手法によって、プロパティ概念、寛容概念
などの通説的理解を改め、古典的自由主義の基本原理の把握に新たな道を開くとと
もに、ロック自由主義理論の核心をなす「政教分離」「所有権」「『同意』に基づ
く政治的服従」「正義と公共善」の価値を明確に示し、その批判的継承を試みる。
目次：
序章 ロック自由主義政治哲学の構図／第１章 政教分離の原理――その根拠と適
用範囲をめぐって／第２章 プロパティの概念／第３章 ロックの財産所有権論／
第４章 ロック所有権論の検討／第５章 同意理論と政治的義務／第６章 正義概
念と正義論／第７章 公共善とその実現／終章 ロック自由主義政治哲学の世俗化
と平等化に向けて
内容説明
分析的テクスト解釈と厳密な思想史的手法によって浮かび上がる、ロック自由主義の先鋭な輪郭とその基底的価値。
目次
序章 ロック自由主義政治哲学の構図
第１章 政教分離の原理―その根拠と適用範囲をめぐって
第２章 プロパティの概念
第３章 ロックの財産所有権論
第４章 ロック所有権論の検討
第５章 同意理論と政治的義務
第６章 正義概念と正義論
第７章 公共善とその実現
終章 ロック自由主義政治哲学の世俗化と平等化に向けて
感想・レビュー
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いしはたたかし（いっしー）
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「政教分離」「プロパティ」「同意理論」「正義」「公共善」の５つのテーマから書かれたロック政治哲学の概説書である。特に「プロパティ」について多くのページが割かれており、筆者がプロパティ概念をロック自由主義の主要概念として重視していることが見て取れる。また、ロックの考えを思想史的に解説するだけでなく、それを現代に活用できる哲学として批判的に再構築しようと試みている点も特徴である。2011/08/06
