出版社内容情報
人口増加などに対応して清代に行われた様々な改革のうち、最も大規模な配流刑の改革から、当時の行政改革の試みと世相の変化を見る。
内容説明
清代において前例がないほど突出した配流刑に政府の苦心の跡をみる。実刑中心の刑罰制度にともない、内地の州県に流された罪人の処遇は喫緊の課題であった。歴史史料「道里表」「巴県〓案」から制度改革と時代の変遷を見届ける。
目次
中国史における清代配流刑の意義
第1部 清代内地配流の定着(充軍の流刑化と内地配流の展開;五軍道里表を通してみる里程配流の構造;徒刑の変質と里程の導入)
第2部 内地配流の諸問題と清朝の対応(配流犯の実相と地方の管理策;配流犯の釈放と自新の援用;配流刑の時代における発遣)
配流刑の時代の終焉
著者等紹介
キムハンバク[キムハンバク]
台湾中央研究院近代史研究所博士後研究員。京都大学文学研究科博士課程修了、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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