新・動物記<br> カニの歌を聴け―ハクセンシオマネキの恋の駆け引き

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新・動物記
カニの歌を聴け―ハクセンシオマネキの恋の駆け引き

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784814003952
  • NDC分類 485.3
  • Cコード C0345

出版社内容情報

「グーッ・グーッ・グーッ……」暗い穴の奥でかすかに響く低い音。これはハクセンシオマネキのオスがメスを巣穴に誘う求愛音だという。しかしどんな音がメスに好まれるのかも、そもそも音がカニの身体のどこから出ているのかすらも分からない。不思議な歌に導かれてカニ研究者になった著者が見た、炎天下の干潟の恋模様。2021年度日本動物行動学会賞受賞研究

目次
プロローグ

1章 干潟への招待
 ハクセンシオマネキとは
 「ハクセンシオマネキは鳴くよ」
 繰り返す満ち引きの間で
 二つの恋のかたち
 いざ研究開始!

2章 カニの歌を聴け
 ハクセンシオマネキの聖地へ
 ハクセンシオマネキの観察
 鳴かぬなら鳴かせてみよう
 音はどこから?

3章 メスの本音―どんな歌が好き?
 求愛音へのメスの好み
 恋人を探すメスを見つける
 たくさん鳴くオスが好き
 歩き出したカニ研究者

4章 オスの本音―腹が減っては恋もできぬ
 オスの状態と求愛の強さ
 カニの腹加減を操作する
 三つの求愛シグナル
 悩ましい結果とオスの算段
 巣を持たないポスドクの仕事探し

5章 カニの三角関係
 ライバルによる妨害
 灼熱の追跡調査
 激録!近隣オスによる妨害の瞬間
 悩めるメス
 妨害オスの狙い
 ふたりを遮る壁

6章 オスの事情―体の色が変わる理由
 恋の色模様
 変化する色を捉える
 色が物語ること

7章 研究者の事情―恋の終わった干潟から
 飼育室とナメクジウオと私
 ゴマフダマと二枚貝と私

8章 メスの事情―恋人探しを急ぐ理由
 忙しい夏
 暑さと産卵のタイムリミット
 追跡調査、再び
 選り好みする利益とコスト
 新たな巣へ

Column 1 干潟のカニたち
Column 2 臨海実験所
Column 3 カニの耳
Column 4 調査道具
Column 5 干潟の厄介者
Column 6 シオマネキ類の不思議なハサミ
Column 7 助け合うシオマネキ
Column 8 干潟に警察

エピローグ
引用文献
本書の内容が書かれた論文
さらに詳しく学びたい方へ
索引

著者略歴
著・文・その他:竹下 文雄

宮崎県日向市出身。2011年、北海道大学大学院水産科学院博士後期課程修了(博士(水産科学))。日本学術振興会特別研究員(PD)・熊本大学特任助教などを経て、2019年 4月より北九州市立自然史・歴史博物館学芸員(甲殻類・貝類担当)。 小さい頃の夢はサッカー選手や考古学者など。高校生の頃に行動生態学に興味を持ち、臨海実験所の研究室への所属をきっかけに、現在に至るまで主に海産無脊椎動物を対象として研究を続けている。普段は学芸員の仕事を行いつつ、夏になると干潟に這いつくばってカニを観察するのだが、その時期は人間よりもカニの会話を聞く時間の方が長い。人見知りの内弁慶で、ギラヴァンツ北九州のサポーター。2021年「ハクセンシオマネキのメスによる配偶者選択と関連する社会性の研究」により日本動物行動学会賞を受賞。

内容説明

「グーッ・グーッ・グーッ…」暗い穴の奥でかすかに響く低い音。これはハクセンシオマネキのオスがメスを巣穴に誘う求愛音だという。しかしどんな音がメスに好まれるのかも、そもそも音がカニの身体のどこから出ているのかすらも分からない。不思議な歌に導かれてカニ研究者になった著者が見た、炎天下の干潟の恋模様。2021年度日本動物行動学会賞受賞研究。

目次

1章 干潟への招待
2章 カニの歌を聴け
3章 メスの本音―どんな歌が好き?
4章 オスの本音―腹が減っては恋もできぬ
5章 カニの三角関係
6章 オスの事情―体の色が変わる理由
7章 研究者の事情―恋の終わった干潟から
8章 メスの事情―恋人探しを急ぐ理由

著者等紹介

竹下文雄[タケシタフミオ]
宮崎県日向市出身。2011年、北海道大学大学院水産科学院博士後期課程修了(博士(水産科学))。日本学術振興会特別研究員(PD)・熊本大学特任助教などを経て、2019年4月より北九州市立自然史・歴史博物館学芸員(甲殻類・貝類担当)。小さい頃の夢はサッカー選手や考古学者など。高校生の頃に行動生態学に興味を持ち、臨海実験所の研究室への所属をきっかけに、現在に至るまで主に海産無脊椎動物を対象として研究を続けている。普段は学芸員の仕事を行いつつ、夏になると干潟に這いつくばってカニを観察するのだが、その時期は人間よりもカニの会話を聞く時間の方が長い。2021年「ハクセンシオマネキのメスによる配偶者選択と関連する社会性の研究」により日本動物行動学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぽけっとももんが

9
蟹です。ハクセンシオマネキといえば、あの片方だけ大きなはさみを持った干潟にいる蟹。彼らは恋の駆け引きをし、求愛の歌を歌い(求愛音)、三角関係になって他蟹の恋路を妨害したりする、とても人間臭い生き物なのです。あの、穴から出たり入ったりしてるだけに見える蟹ちゃんたちがねぇ。真夏の干潟でずっと動かず観察するその忍耐が報われますように。2022/08/07

みーまりぽん

4
著者ほどハクセンシオマネキに魅せられなかったからか、その求愛行動や恋の駆け引きの話に乗りきれず、研究継続のための苦労(就活)だとか、思いついた調査研究のための実験デザインと干潟という調査現場での苦労だとかばかりが記憶に残った。 ひとつの謎を解きほぐすほどに疑問点が増えてゆく感じはよく分かるのだけれど、どの調査結果も謎の究明に至っていないままな気がして、この段階で論文として成立するのか・・・というのが率直な感想でありました。 まあシオマネキが語ってくれない限り事実は結局分からないわけで、致し方ないのですが…2022/12/31

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