出版社内容情報
戦間期のアメリカで、「生活」を描きながら自他を認識するという、生きるための芸術を提唱した思想家たちの芸術運動の成立をたどる。
内容説明
1920年代から30年代、教育・哲学・芸術の専門家たちが連携し合う稀有な時代、世界を襲う大恐慌に生活物資が切り詰められるなか、教育哲学者デューイは、心を豊かにする芸術の必要を説く。
目次
ジョン・デューイがいた時代
第1部 デューイの教育哲学における生活と芸術(デューイにとっての生命・教育・コミュニケーション;民主主義が「生き方」であるということ;バーンズ財団における多文化のハーモニー;進歩主義教育における芸術の位置づけ)
第2部 「芸術の民主化」と「芸術による民主化」(生活を描くリアリズムの教育哲学的意義;デューイたちのメキシコ美術教育へのまなざし;世界大恐慌と連邦美術計画―芸術を通じたコミュニティの再創造)
わたしたちにとっての「生活としての芸術」
著者等紹介
西郷南海子[サイゴウミナコ]
1987年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(DC1)を経て、2019年より大阪国際大学短期大学部非常勤講師。専門分野は教育哲学、美術教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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