出版社内容情報
虹の色から肌の色による人種差別まで、私たちの文化は色を分け、また色で分けることと不可分である。人間の色の分類の論理を紐解く。
内容説明
虹の色数は7色、赤はお湯で青は冷水。私たちは日々の生活の中で当然のように色を分け、また色を使って物事を分類している。しかし世界には虹の色を2色に分ける文化もある一方、寒色・暖色のように色彩に寒暖を覚える感覚はあまたの文化に共通するらしい。一体なにがこの普遍性と多様性を分けるのだろうか。虹の色数の多様性から色の分類の論理、肌の色による人種差別まで、古今東西の事例をもとに人間の色彩文化をひもとく。
目次
第1部 色「を」分ける編(虹を分ける;色を名前で分ける;色を基準で分ける;色を環境と感覚で分ける)
第2部 色「で」分ける編(色で暮らしを分ける;色で身分を分ける;色で人間を分ける)
著者等紹介
日〓杏子[ヒダカキョウコ]
東京芸術大学大学院博士課程修了。博士(美術)。専門:色彩論。現在、芝浦工業大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Riko
2
図書館で借りた2021/11/15
たいき
1
「赤はあったかい青は冷たい」みたいに色から寒暖を覚えるのはどの文化でも共通だという点、そりゃそうだろと思うしなんでだろとも思う。 虹が2色に見えてる人たち、そりゃそうだろと思うしなんでだろとも思う。 青信号をみて緑だという人たち、そりゃそうだよねって思う。 白に黒で灰を書こう2023/03/11
ポレポレ
1
人が色彩自体をどのように分けてきたのか、また色彩を使ってある対象をどのように分けてきたのかについて探る一冊。手頃なサイズだが内容はなかなか専門的。 ★★★☆☆2023/02/14