出版社内容情報
国際市場において中小企業が存在感を強めている。等閑視されてきた彼らの海外展開を把捉し、グローバル化する世界の変動を見通す。
内容説明
グローバル経済との邂逅と国際舞台への進出―選択する中小企業の「境界」はどこにあるのか?国際市場の新たなプレイヤーとして存在感を増す中小製造業。その実態を捉えるため、新たな実証分析モデルを提示する。
目次
序章 処方箋のための実証研究を目指して―本書の狙いと構成
第1章 東アジアからの輸入と国内企業の競合―中国・ASEAN諸国からの輸入が製造業に及ぼす影響
第2章 経済連携協定(EPA)は国内企業に何をもたらしたか―EPA締約国からの輸入が製造業に及ぼす影響
第3章 輸出の自己選択仮説―輸出開始事業所の特徴
第4章 輸出の学習効果―輸出開始と事業所の成長
第5章 分業と事業所の輸出―独立本社・複数事業所の設立と輸出開始の関係
第6章 輸出市場からの撤退―輸出撤退事業所の属性の分析
第7章 一層の経済のグローバル化に向けて―本書の分析から得られる政策的含意と企業への提言
著者等紹介
伊藤公二[イトウコウジ]
東京大学経済学部卒業。Boston University Master of Arts(Economics)取得。1993年通商産業省(現経済産業省)入省。独立行政法人経済産業研究所上席研究員。経済協力開発機構(OECD)中小企業・起業・地域開発センター中小企業・起業課主席行政官、京都大学経済研究所先端政策分析研究センター特定准教授、中小企業庁事業環境部企画課調査室長などを経て、現在、経済産業省経済産業政策局産業政策分析官、経済産業研究所コンサルティング・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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