国立公園と風景の政治学―近現代日本の自然風景の権威付けはどのように行われてきたのか

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国立公園と風景の政治学―近現代日本の自然風景の権威付けはどのように行われてきたのか

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  • サイズ A5判/ページ数 446p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784814003143
  • NDC分類 629.41
  • Cコード C3061

出版社内容情報

約1世紀前に誕生し、時代に合わせ変遷してきた国立公園。その歴史から、風景を巡る矛盾と対立、そこに働く複雑な諸力を解き明かす。

内容説明

昭和6年、「我ガ国ノ風景ヲ代表スルニ足ル自然ノ大風景地」を必要条件として本格始動した国立公園の選定と区域決定。自然の風景をどのように評価し、どのように区切ればよいか?そこには理念と現実、建前と本音、行政と世論、中央と地方の大きな落差があり、乖離、矛盾、対立が渦まいていた。風景の公共性、歴史性、政治性の三つの側面を軸に、創設期から現在までの国立公園通史とそこに働いた複雑な諸力を解き明かす。風景の本質を考えさせる一書。

目次

日本を代表する傑出した自然風景の編成
第1部 風景の制度化―風景の公共性(風景地の制度化の端緒;国立公園調査地の選定;公用制限による国立公園の成立;大台大峯地域の国立公園反対論)
第2部 風景評価思想の変遷―風景の歴史性(一二国立公園の誕生と風景型式による風景評価;戦後の自然保護重視と原生保護思想による方向転換;海中公園制度創設と海域の新たな評価;生態系と野生生物重視による湿原の新展開)
第3部 風景の政治学―風景の政治性(国立公園誕生の委員会にみる風景の政治学;「地元」の風景認識の国立公園への反映;複雑な社会状況の中で生みだされる国立公園;生物多様性と協働管理による国立公園の再編)
風景の行方―ナショナルな風景からグローバルな風景へ、そして、再びローカルな風景へ

著者等紹介

西田正憲[ニシダマサノリ]
奈良県立大学名誉教授。博士(農学)、技術士。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。造園学を専攻。環境庁山陽四国地区国立公園・野生生物事務所保護科長、京都御苑管理事務所庭園科長などを経て、奈良県立大学地域創造学部教授、退職して現在に至る。国立公園協会田村賞、日本造園学会賞、同学会特別賞を受賞

佐山浩[サヤマヒロシ]
関西学院大学総合政策学部教授。博士(工学)、技術士、潜水士。筑波大学第三学群社会工学類卒業。都市計画を専攻。環境庁阿寒国立公園管理事務所主査、九州地区国立公園・野生生物事務所世界自然遺産生態管理官、環境省山陽四国地区自然保護事務所次長、近畿地方環境事務所長などを経て現職。主な著書に日本造園学会賞(著作部門)、同学会田村剛賞を受賞

水谷知生[ミズタニトモオ]
奈良県立大学地域創造学部教授。博士(学術)、技術士(環境部門)、測量士。京都大学文学部史学科(人文地理学専攻)卒業。環境省生物多様性センター長、中国四国地方環境事務所長、近畿地方環境事務所長などを経て現職。人と自然の関係史を研究。「わが国の公用制限による国立公園の成立過程に関する研究」で日本造園学会賞(研究論文部門)受賞

岡野隆宏[オカノタカヒロ]
環境省自然環境局温泉地保護利用推進室長。博士(環境学)。千葉大学大学院園芸学研究科修了。環境省九州地方環境事務所国立公園・保全整備課長、鹿児島大学教育センター特任准教授、環境省自然環境局自然環境計画課保全再生調整官などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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志村真幸

2
日本の国立公園の歴史を主として選考課程の側面から再検討したもの。1932年に成立した国立公園法によって最初の12ヶ所が誕生したこと、戦後にアメリカ支配ののなかで20ヶ所となったこと、やがて28ヶ所、32ヶ所と拡大していく経緯が扱われている。  時代ごとに国立公園に求められたものの違いや、その利用や領域内の私有地との関係などにも問題意識が向けられている。  国立公園に込められた理念が時代ごとに変わっていくようすも興味深い。国立公園の選定はきわめて政治的であり、偏りがあったわけだが、しっかりと分析されている。2022/10/07

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