出版社内容情報
仏革命前夜,穀物取引の自由化によって価格が暴騰しておきた小麦粉戦争を背景に,人民の福利のための穀物取引を力説した論争の書。
内容説明
人間の幸福は労働と所有から離れた自由時間にあると説いた異色の経済学批判。フランス大革命前夜、国民へのパンの保障を政治経済学の最大課題と断じ、民衆の支持を得たフランス財務総監にして宰相、プロテスタント平民ジャック・ネッケルの穀物貿易論。食糧暴動の渦中に公刊された論戦の書。
目次
第1部 穀物の輸出について(穀物の輸出をどのような関係のもとで検討しなければならないか?;国家の繁栄はなにから成り立っているか ほか)
第2部 王国内の穀物取引について(王国内の穀物取引の完全な自由がもたらす利点と不都合;意見にたいする商人の介入の影響。諸価格にたいする意見の影響 ほか)
第3部 穀物取引に適用可能でよく知られたさまざまな修正についての検討(穀物取引一般に関係するさまざまな修正について;穀物輸出に関する有名な修正について ほか)
第4部 最適な体系についての考察(予備的考察;輸出に関する結果 ほか)
著者等紹介
大津真作[オオツシンサク]
甲南大学名誉教授。専門はヨーロッパ社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。