出版社内容情報
富裕層の趣味の狩猟が許される一方で、地域住民の生活のための狩猟が規制される――。外部主導の自然保護の課題を抉り出す一冊。
内容説明
富裕層のスポーツハンティングが許される一方で、地域住民の生活のための狩猟が規制される―。地球大気や生物多様性の保全のために住民が犠牲になるアフリカ熱帯雨林の現状は、外部主導の自然保護が抱える課題を浮き彫りにする。人と自然の共存世界の在り方を問う一冊。
目次
第1章 人類学から地域研究へ
第2章 熱帯雨林保護と先住民問題―世界銀行の森林制度改革援助事業の査閲活動から
第3章 森と人の共存世界
第4章 ブッシュミート問題と森林法
第5章 非木材森林資源の持続的利用―カメルーンにおける新しい試み
第6章 狩猟採集民の生き方と現代社会
著者等紹介
市川光雄[イチカワミツオ]
1946年愛知県生まれ。京都大学理学部卒業、大学院理学研究科博士課程単位取得退学、理学博士。京都大学理学部助手、大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授を経て、京都大学名誉教授。専攻は人類学・アフリカ地域研究。1974年より、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、カメルーン、ケニアなどにおいて狩猟採集社会の調査研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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