出版社内容情報
20世紀初の芸術運動の中で、若き建築家たちは前世代との決別を宣言。芸術と建築の融合を目指した彼らが建築界に残したものを問う。
内容説明
東京帝国大学工学部建築学科を卒業した石本喜久治、瀧澤眞弓、堀口捨己、森田慶一、山田守、矢田茂の6人は、「分離派建築会」を結成、様式に目をむけてきた建築界に抗って、彼らは建築における「芸術」を目指した。自由な芸術を求めた彼らがふたたび様式に美を見出すまでの過程を、32の論考で、あらゆる角度から描き出す。
目次
1 Secessionから分離派建築会へ
2 結成、または建築「創作」の誕生
3 “構造”対“意匠”?
4 大衆消費社会のなかでの「創作」
5 建築における「田園的なもの」
6 彫刻へのまなざし
7 「構成」への転回
8 散開、そして「様式」再考
著者等紹介
田路貴浩[タジタカヒロ]
京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授。京都大学大学院博士課程修了、博士(工学)。専門は建築論、建築設計(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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