出版社内容情報
地域からの富の流出を留め、再生の未来へ
内容説明
かつて農山村は、食料、木材、燃料の供給地だった。それが今では物資やサービスを域外から購入する不均衡に陥り、「地域消滅」が叫ばれるほどに疲弊している。―大規模・集中エネルギーシステムの見直しが迫られる今、地域内で発電可能な再エネによって富をとどめ、人を呼び込む取り組みが注目されている。小水力発電、太陽光、バイオマス…全国の知恵を集めた本書に地方再生の戦略が詰まっている。
目次
1 再生可能エネルギーを地域づくりに活かす「かたち」とプロセス(持続的な地域社会形成と再生可能エネルギー;再生可能エネルギーとコミュニティ)
2 再生可能エネルギー開発の地域経済・社会への波及(再生可能エネルギー開発による地域付加価値の創造コミュニティ;コミュニティ・エネルギーを体現する地域社会の形成)
3 ローカルベンチャーとしての再エネ開発と自治体の役割(市町村の再生可能エネルギー政策―各地の取り組みとその意義を問う)
著者等紹介
小林久[コバヤシヒサシ]
長野県生まれ。茨城大学農学部教授。新潟大学理学部卒、東京農工大学大学院連合農学研究科修了。農学博士(東京農工大学)、技術士(農業部門)。建設コンサルタント会社勤務、コンサルタント事務所主宰を経て、現職。専門は、地域資源計画学、再生可能エネルギーシステムなど。農村計画学会・全国小水力利用推進協議会の理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。