出版社内容情報
古代文明を形成したのは星座のように輝きつながる地方勢力だった。考古学に自然科学・文化研究を導入、四大文明史観をくつがえす!
内容説明
文明のないところに独自にあらわれたメソアメリカ文明とアンデス文明を抜きに、文明の起源を語ることはできない―世界史の欠落を問うため、考古学に航空レーザー測量や湖底の年縞調査など最新の自然科学分析が融合。さらに現代の中南米の歴史・文化調査が組み合わされた。周縁地域の自律性と多様性を明かした、新たな文明論。
目次
第1章 メソアメリカ文明の特徴と調査成果(マヤ文明の起源と盛衰―グアテマラ、セイバル遺跡の石器研究を通して;グアテマラ、セイバル遺跡周辺の立地環境について;マヤ文明の盛衰と環境変動―セイバル遺跡とラス・ポサス湖に記録された農耕と森林利用の歴史 ほか)
第2章 アンデス比較文明論―アンデス文明の展開と調査成果(ナスカ台地の地上絵―ナスカ早期からインカ期までの展開;ベンティーヤ神殿―形成期とナスカ期;インヘニオ谷の社会変動―形成期からイカ期までの展開 ほか)
第3章 植民地時代から現代の中南米の先住民文化―古代アメリカ文明の資源化(メソアメリカにおける古代文明像の継承―植民地時代の歴史文書から;一七世紀ペルー―北部海岸における先住民首長たちの過去認識;観光開発と文化的景観をめぐるメキシコの聖なる都市チョルーラ ほか)
第4章 メソアメリカとアンデスの比較文明論
著者等紹介
青山和夫[アオヤマカズオ]
茨城大学人文社会科学部教授。ピッツバーグ大学人類学部大学院博士課程修了、博士(人類学)。専門はマヤ文明学・メソアメリカ考古学
米延仁志[ヨネノブヒトシ]
鳴門教育大学大学院学校教育研究科教授。名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了、博士(農学)。専門は年輪年代学・環境考古学
坂井正人[サカイマサト]
山形大学学術研究院教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。専門は考古人類学、アンデス考古学
鈴木紀[スズキモトイ]
国立民族学博物館人類文明誌研究部教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。専門は文化人類学、ラテンアメリカ文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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翔亀