出版社内容情報
インドネシア女性解放運動の先駆者カルティニ。教育と工芸芸術によって西洋からの自立を目指し解放された個人を求めた真の声を聴く。
内容説明
インドネシア女性解放運動の先駆者カルティニ(Kartini、1879‐1904)。民族や国家を超えて解放された「個人」を求めた彼女は、因習と植民地支配の抑圧と闘いながら、女子教育と工芸芸術によって自立と自由を目指す。死後出版の書簡集『闇から光へ』で西洋に都合よく編集された虚像を剥ぎとり、除外された書簡からその姿を生き生きと描き出す。
目次
序章 Door Duisternis tot LichtとBrieven
第1章 背景―閉されたジャワ社会の下で
第2章 カルティニの生涯
第3章 カルティニの読書
第4章 カルティニの社会活動―ジュパラの木彫工芸振興活動
第5章 失われたカルティニの声を求めて―カルティニの理想と現実
第6章 「光と闇」をめぐって―1911年版書名と編集の考察
著者等紹介
富永泰代[トミナガヤスヨ]
京都大学東南アジア地域研究研究所共同研究員(IPCR)。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻博士課程修了、博士(文学)。専門は東南アジア歴史社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。