出版社内容情報
中国の専制政治は独自の意味をもつ。明代における歴代皇帝と官僚士大夫の共通理解のもとに築かれた専制政治の内実を明らかにする。
内容説明
歴代皇帝と官僚士大夫の共通理解のもとに築かれたその内実。独裁政治ではない中国独自の専制を明らかにする。
目次
第1章 「君臣同遊」の変遷
第2章 明代における大臣召対の位置
第3章 嘉靖六年年末の内殿儀礼改定
第4章 嘉靖十年の大臣召対再開
第5章 嘉靖朝における勲臣の政治的立場―武定侯郭〓を例に
附論1 桂萼の賦役制度改革論
附論2 夏言の著作について―『桂洲先生文集』と『桂洲奏議』を中心に
附論3 霍韜の年譜について―『宮保霍文敏公年譜黄淮集』と『石頭録』
第6章 管志道の思想形成と政治的立場―万暦五年張居正奪情問題とその後
第7章 管志道『従先維俗議』の政治思想
著者等紹介
岩本真利絵[イワモトマリエ]
大谷大学任期制助教。2017年京都大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。専攻は中国明代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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