『英雄伝』の挑戦―新たなプルタルコス像に迫る

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『英雄伝』の挑戦―新たなプルタルコス像に迫る

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784814001989
  • NDC分類 283.1
  • Cコード C3022

出版社内容情報

序章(小池 登)
 
第1部 過去を語る、過去を作る
 
第1章 伝記と歴史の境界を越えて
    ――英雄伝というジャンルの誕生(松原俊文)
 はじめに
 第1節 伝記と歴史の境界
 第2節 伝記の伝記
 第3節 「対比列伝」の背景
 おわりに
 
第2章 「英雄」アレクサンドロス
    ――人物像に込められた同時代の思いと後世への影響(澤田典子)
 はじめに
 第1節 シンボルとしての「アレクサンドロス」
  1. ローマにおける「アレクサンドロス」
  2. プルタルコスにとっての「アレクサンドロス」
 第2節 プルタルコスの描く「アレクサンドロス」
 第3節 プルタルコスの思い
 第4節 プルタルコスの影響
  1. アレクサンドロス
  2. ピリッポス2世とオリュンピアス
 おわりに
 
第3章 陶片追放と民衆の妬み
    ――情報源の利用と同時代への配慮(佐藤 昇)
 はじめに
 第1節 問題の所在――陶片追放と民衆の妬み
 第2節 古典期ギリシア人の陶片追放理解
 第3節 メガクレスの陶片追放とピンダロスの妬み
 第4節 前4世紀、ヘレニズム時代のギリシア人著作家とプルタルコス
 第5節 同時代への配慮
 おわりに
 
第2部 伝記を綴る哲学者
 
第4章 〈受容〉する女性
    ――プルタルコスの女性論・結婚論の哲学的背景(近藤智彦)
 はじめに
 第1節 女性の徳と男性の徳
 第2節 女性的なるもの
 第3節 夫婦の愛情
 おわりに
 
第5章 可知と不可知のはざま
    ――自然の不可思議現象と知的探究のはじまり(木原志乃)
 はじめに
 第1節 『英雄伝』で語られる自然の不可思議現象
 第2節 『モラリア』で語られるナフサ現象
     ――目から流出する光線の自然学
 第3節 自然現象の驚きから始まる原因探究
     ――『モラリア』(及び『英雄伝』)に通底する哲学的態度
 おわりに

第6章 実践的な生と伝記の執筆
    ――『英雄伝』の指導者像と哲人統治の思想(瀬口昌久)
 はじめに
 第1節 政治的生と哲学的生
 第2節 中期プラトン主義者としてのプルタルコス
 第3節 哲人統治の思想は放棄されているのか
     ――『モラリア』と哲人統治思想
 第4節 『英雄伝』と哲人統治の思想
  1. 『ヌマ伝』と『キケロ伝』における哲人統治の実現
  2. 『ディオン伝』――実現できなかった哲人統治
 おわりに――実践倫理と哲人統治思想
 
第3部 表現技法の模索
 
第7章 対比の技法を探る
    ―

内容説明

シェイクスピアが翻案し、モンテーニュがさかんに引用したプルタルコスの『英雄伝』。歴史・哲学・文学の面から分析、その新機軸たる一面を明らかにする。

目次

第1部 過去を語る、過去を作る(伝記と歴史の境界を越えて―英雄伝というジャンルの誕生;「英雄」アレクサンドロス―人物像に込められた同時代の思いと後世への影響;陶片追放と民衆の妬み―情報源の利用と同時代への配慮)
第2部 伝記を綴る哲学者(“受容”する女性―プルタルコスの女性論・結婚論の哲学的背景;可知と不可知のはざま―自然の不可思議現象と知的探究のはじまり;実践的な生と伝記の執筆―『英雄伝』の指導者像と哲人統治の思想)
第3部 表現技法の模索(対比の技法を探る―「比較」の独自性と効果;語り手の自己呈示と読み手の形成―読者を引き込む語りの仕掛け;『英雄伝』の発表順序―循環する相互参照が伝えるもの)

著者等紹介

小池登[コイケノボル]
首都大学東京人文社会学部准教授。研究テーマ:西洋古典学、特にギリシア文学

佐藤昇[サトウノボル]
神戸大学大学院人文学研究科准教授。研究テーマ:古代ギリシアの法と社会、修辞、歴史叙述

木原志乃[キハラシノ]
國學院大學文学部哲学科教授。研究テーマ:西洋古代哲学史、ギリシア医学思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Fumitaka

1
発表の順序、記述、女性観、プラトン主義の影響、情報の恣意的な取捨選択など、『対比列伝』の文章を様々な点から検討しつつ、プルタルコスがいかにかの本を「意図的」に描いていたか考察していく。プルタルコスの価値観にどのような点で新しい側面があり、そうでもない部分があったか、またプルタルコスの時代のローマの政治的雰囲気や、彼自身の世界観から逃れられなかったことなどを、各分野のプロフェッショナルが仔細な解説を各々の分野から加えている。もう読んだ箇所も読み返したくなった。執筆してくださった諸先生方に感謝します。2020/07/29

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