出版社内容情報
生物と環境の相互作用の中で起こる進化。進化と群集と生態系の交差から生まれるこれからの生態学を展望、地球と生命の未来を考える。
内容説明
自己複製の担い手たる遺伝子は、生命の多様性を育て、その多様性が物質とエネルギーの流れを生み出す。そして出来上がった自然こそが、生態系という新たな生命の揺籠となる。遺伝子と生態系をつなぐ自然原理の解明を目指し、生態学者の新たな挑戦が幕を開ける。
目次
遺伝子・多様性・循環の科学とは
第1部 進化と生物群集をつなぐ(進化から群集へ、群集から進化へ―階層間相互作用の意義;チョウ類とそれを取り巻く生物群集―急速な進化と断続平衡;外来種における生態と進化の相互作用―外来種管理への応用は可能か ほか)
第2部 生物群集と生態系をつなぐ(生物多様性と生態系機能―実験系から自然群集・生態系へ;湖沼生態系における生物と物理環境の初互作用―正のフィードバック・履歴現象・中位捕食者の解放;環境汚染による撹乱が及ぼす微生物生態系への影響―群集機能・多様性と環境応答 ほか)
第3部 進化、群集、生態系をつなぐ(生態系とダーウィン・マシーン―マイクロコズムから見た適応進化;呼吸の多様性が駆動する元素循環;生態化学量論から読み解く進化と生態のフィードバック ほか)
生態学の領域融合へ
著者等紹介
門脇浩明[カドワキコウメイ]
京都大学学際融合教育研究推進センター・特定助教
立木佑弥[タチキユウヤ]
首都大学東京大学院理学研究科・助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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