トラウマ研究<br> トラウマを生きる

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  • サイズ A5判/ページ数 646p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784814001460
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C3036

出版社内容情報

トラウマという概念がどのような歴史的経緯を経て成立したのか、また、それが文化、社会的にどのように理解され、表現されてきたのか。さらに、トラウマを典型とする社会的苦悩が宗教や文化的実践においてどのように克服されてきたのかを、文化人類学をはじめとする人文・社会科学的な視点から、多角的かつ総合的に考察する。

はじめに

序 章 いま、トラウマを考える [田中雅一]

第?部 概念の歴史

第1章 トラウマと精神分析
―フロイトにみる「外傷」概念の分裂 [立木康介]
第2章 プレ・トラウマティク・オーダー
―現代の一般化したトラウマについての試論 [上尾真道]
第3章 出来事とトラウマの在り処
―トラウマ論が示す歴史の方法論をめぐって [直野章子]
第4章 トラウマと日本社会 [樫村愛子]
第5章 東日本大震災のトラウマの外と後で―「こころのケア」を超えて [花田里欧子]

第?部 性と家族、共同体

第6章 社会性の条件としてのトラウマ
―イヌイトの子どもへのからかいを通した他者からの呼びかけ [大村敬一]
第7章 アダルト・チルドレンの苦悩と回復 [木下直子]
第8章 女性への暴力、虐待、性暴力 [田中雅一]
第9章 トラウマ化された病い
―韓国社会におけるがん・乳がんをめぐる事例から [澤野美智子]
第10章 トランスジェンダーとトラウマ [高垣雅緒]
第11章 日本の都市部におけるHIV―シンデミクス理論を用いた文化人類学的分析
   [アンソニー・ディステファノ(桜井良太・萩原卓也 訳)]
第12章 クィアな記憶の継承―森井良「ミックスルーム」論 [岩川ありさ]
第13章 スピリチュアリティのもたらす癒し
―「トラウマ」からの回復と人と人とのつながり [河西瑛里子]
コラム 女性のトラウマ経験と文学
  ―インド・パキスタン分離独立時の記憶と創作 [常田夕美子]

第?部 他者/死者とともに生きる

第14章 トラウマと時間性―死者とともにある〈いま〉 [松嶋 健]
第15章 生き延びてあることの了解不能性から、他者とのつながりの再構築へ
―インド・パキスタン分離独立時の暴力の記憶と日常生活 [田辺明生]
第16章 大きな物語に抗する―災害の経験と記憶 [金谷美和]
第17章 トラウマから架橋へ
―玉砕戦生還者の記憶がひらく新たな回路 [西村 明]
第18章 痛みを抱えた者が死ぬための場所
―訪問看護ステーションひなたの看取りの経験 [西 真如]
第19章 喪われた声を聴きなおす
―追悼―記念の限界と死者との共在 [石井美保]

索  引

田中 雅一[タナカ マサカズ]
編集

松嶋 健[マツシマ タケシ]
編集

内容説明

トラウマという概念がどのような歴史的経緯を経て成立したのか、また、それが文化、社会的にどのように理解され、表現されてきたのか。さらに、トラウマを典型とする社会的苦悩が宗教や文化的実践においてどのように克服されてきたのかを、文化人類学をはじめとする人文・社会科学的な視点から、多角的かつ総合的に考察。トラウマを精神医学から解き放つ。

目次

いま、トラウマを考える
第1部 概念の歴史(トラウマと精神分析―フロイトにみる「外傷」概念の分裂;プレ・トラウマティク・オーダー―現代の一般化したトラウマについての試論;出来事とトラウマの在り処―トラウマ論が示す歴史の方法論をめぐって;トラウマと日本社会;東日本大震災のトラウマの外と後で―「こころのケア」を超えて)
第2部 性と家族、共同体(社会性の条件としてのトラウマ―イヌイトの子どもへのからかいを通した他者からの呼びかけ;アダルト・チルドレンの苦悩と回復;女性への暴力、虐待、性暴力;トラウマ化された病い―韓国社会におけるがん・乳がんをめぐる事例から;トランスジェンダーとトラウマ;日本の都市部におけるHIV―シンデミクス理論を用いた文化人類学的分析;クィアな記憶の継承―森井良「ミックスルーム」論;スピリチュアリティのもたらす癒し―「トラウマ」からの回復と人と人のつながり;女性のトラウマ経験と文学―インド・パキスタン分離独立時の記憶と創作)
第3部 他者/死者とともに生きる(トラウマと時間性―死者とともにある“いま”;生き延びてあることの了解不能性から、他者とのつながりの再構築へ―インド・パキスタン分離独立時の暴力の記憶と日常生活;大きな物語に抗する―災害の経験と記憶;トラウマから架橋へ―玉砕戦生還者の記憶がひらく新たな回路;痛みを抱えた者が死ぬための場所―訪問看護ステーションひなたの看取りの経験;喪われた声を聴きなおす―追悼‐記念の限界と使者との共在)

著者等紹介

田中雅一[タナカマサカズ]
京都大学人文科学研究所教授、人類学(南アジア)、ジェンダー・セクシュアリティ研究

松嶋健[マツシマタケシ]
広島大学大学院社会科学研究科准教授、文化人類学、医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポカホンタス

3
勉強会で少しずつ読んだ。当然のことながら、重くて辛い話ばかりであった。さまざまなトピックと切り口があり、トラウマ問題の広がりを感じさせた。知らなかったことも多かった。特に、インド・パキスタンの分離独立時に起こった悲劇の話は全く知らなかったし、衝撃だった。トラウマ問題はあまり近寄りたくはないが、一度はしっかり見つめておこうと思って仲間と読めたのはありがたかった。2021/12/02

ヨシツネ

1
ライフヒストリーや個人のストーリーと個人的な伝統回帰は近い概念かも2018/12/08

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