内容説明
ヒト生殖細胞の造成さえ可能になった時代。生命の誕生をどう理解し、規制の基準は何に依拠すべきか。最新の科学知見と、古代まで遡る哲学史の考察で、生殖発生医学の未来を見通す。
目次
第1章 生殖補助医療
第2章 生殖細胞の内分泌
第3章 生殖細胞の免疫
第4章 生殖細胞と体細胞の再生
第5章 生殖細胞のエピジェネティクス入門
第6章 マウス生殖細胞の発生
第7章 ヒト生殖細胞の造成
第8章 生殖補助医療の生命倫理
第9章 ヒト生殖発生の生命哲学
著者等紹介
森崇英[モリタカヒデ]
京都大学名誉教授。NPO法人・生殖再生医学アカデミア・理事長。医療法人愛寿会・同仁病院・理事長/病院長。1933年、徳島県に生まれる。1960年、京都大学医学部卒業。米国留学・生殖内分泌学と生殖免疫学の研究に従事し、1981年に徳島大学医学部産科婦人科学教授に就任、翌1982年、我が国最初の医学倫理委員会の設立に参画。1983年から京都大学医学部婦人科学産科学教授。1993年には、第8回世界体外受精会議会長を務める。1997年より、醍醐渡部クリニック・不妊センター長、日本生殖再生医学会・理事長、国際体外受精学会(ISIVF)・初代会長などを歴任。この間の研究に対し、1970年に近畿産科婦人科学会・学術奨励賞、日本医師会・医学研究助成賞を、1997年には国際不妊学会創立30周年記念功労賞を、2005年にはアメリカ生殖免疫学会Blackwell/Munksgaard賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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