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内容説明
東京電力福島第一原子力発電所事故によって、原子力に対する信頼は大きく失われました。「安全神話」への失望や反発は当然ですが、原子力の利用や管理一般に関して根拠に欠ける情報が飛び交う状況に至ってしまったのは危険です。原子力利用は、医療など様々な分野に広がっていますし、特に事故原子炉の廃炉が長い年月にわたる課題になる中、正しい知識や管理技術の継承が失われることで、かえって、危険が増してしまうからです。第1分冊では、事業者や政府から独立した専門家の立場から、東電事故の全体像と原子力の安全管理に関する問題点について考えます。
目次
第1章 大学人が見た原子力発電所事故
第2章 原子炉の仕組み
第3章 わが国の原子力利用の歴史を振り返る
第4章 福島第一原子力発電所で起こったこと
第5章 原子力の安全確保に向けて
第6章 原子力の確率論的リスク評価
第7章 原子力研究への大学の取り組み
付録1 技術リスクを考える
付録2 「私家本原子力規制」元商社マンによる原子力規制入門
著者等紹介
山名元[ヤマナハジム]
京都大学名誉教授。東北大学大学院工学研究科を修了後、動力炉・核燃料開発事業団で核燃料サイクル研究開発に従事。平成8年より19年間、京都大学原子炉実験所にてアクチニド化学研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。