内容説明
宗教の名のもとに行われる様々な迫害を弾劾する。ギリシャ・ローマ思想に遡及し自然法に根拠を求め、道徳思想を教会の桎梏から解放する。
目次
道徳科学は最も無知な人々にも理解できる
道徳科学は論証可能である
道徳の諸問題を解決したり道徳の諸格率を両立させたりする際に生じる難点から導かれる反論への応答
徳と悪徳に関して、人々のあいだの多種多様な見解から導かれるもう一つの反論の検討
道徳が大半の人々のあいだでほとんど知られず、また育成されていない一般的理由
聖職者が、非常に重要で、彼らの性格に非常に相応しい道徳科学の十分な研究と教示を怠ったこと。聖職者の行動に基づく証明。第一に、異教の祭司について
第二に、ユダヤ教の博士について
第三に、イエス・キリストおよび使徒の時代に出現した偽教師について
第四に、教父と他のキリスト教の博士について―使徒の死から宗教改革まで
「教父の軽視」はキリスト教に及んだかどうか〔ほか〕
著者等紹介
門亜樹子[カドアキコ]
京都大学大学院経済学研究科ジュニアリサーチャー、博士(経済学)。1978年京都府生まれ。2007年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学研修員、京都大学大学院経済学研究科非常勤講師を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。