出版社内容情報
アイリアノス[アイリアノス]
中務 哲郎[ナカツカサ テツオ]
内容説明
驚嘆の目で描かれる多彩な特性!
目次
第10巻
第11巻
第12巻
第13巻
第14巻
第15巻
第16巻
第17巻
著者等紹介
中務哲郎[ナカツカサテツオ]
京都大学名誉教授。1947年大阪市生まれ。1975年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都産業大学助教授、京都大学教授を経て2010年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
6
膨大な項目を網羅した博物誌は、著者の生きた国の政治権力の優位性を窺わせる。2世紀のローマに生きた著者の周りに多数の引用可能な資料があったのは確かである。が、アリストテレスなら生命を基準とし類と種によって階層化するこのジャンルの中で、本書は全17巻を連想の力に任せて手当たり次第列挙するように、例えば羊から蜂へ魚から鷹へと移り、死者への態度について人間と海豚を比較する。キリスト教国教化前、解放奴隷出身の著者がギリシャ語で書いた本書では、人間もまた動物と同等なのだろう(ラテン語は指示詞で人間と動物を区別する)。2019/08/01
takao
2
170年頃ローマ生まれ2023/05/20
渡邊利道
1
古典時代の動物エピソードを集めた本後半。魚と鳥の話のヴァリエーションが凄い。蜂蜜の雨が降る町の話とか、虫に滅ぼされた街とか、水と黒い魚が出てくる巨岩の話とかすばらしくイメージ喚起力のあるものがいっぱいあって楽しい。おなかいっぱい。2017/09/10