出版社内容情報
高田 京比子[タカダ ケイコ]
内容説明
家族で読み解くイタリア都市国家の変遷。中世ヴェネツィアを舞台に、家族生活の息吹を史料から掘り起こし、家族に関わる実践・言説が、都市の制度・権力と絡み合いながら、より「国家的」なしくみを形成する過程を描く。
目次
第1部 13世紀ヴェネツィアの家族生活(中世イタリア都市の家族史とヴェネツィア;家族生活の枠組み―都市条例とその社会的背景;家族生活の実態―ヴィアロ家の人々;家族生活の展開―サン・マルコ財務官と都市民の相続戦略)
第2部 権力の変化と家・親族(13~14世紀のイタリア諸都市の変化とヴェネツィア;親族と制度の相互作用―評議会・反乱・統治技法;家意識と貴族アイデンティティ―都市年代記付属の家リスト;家族生活と都市権力―家産のゆくえ)
著者等紹介
〓田京比子[タカダケイコ]
神戸大学大学院人文学研究科准教授。1965年生まれ。京都大学文学部卒業。1997年京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。京都大学人文科学研究所助手を経て、2000年より神戸大学に在職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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